第29回 肩の荷を取り去って

為せば成る為さねば成らぬ何事も成らぬは人の為さぬなりけり

 

江戸時代後期の米沢藩主である上杉鷹山が詠んだこの歌は、人間の意志が持つ実現力を示している。

 

そう、やる気さえあれば三日で10000字の小論文を書き上げることも可能なのである!!!(松岡修造ヴォイス)

いや~やっとクソ重課題から解放されました。つ”か"れ"た"。やっぱり授業はちゃんと聞いて議論に参加しておくものですね。過去の私、GJ。

肩の荷が下りて緊張が切れると、知らず知らずのうちに蓄積した疲れが負債となって押し寄せます。振り返れば今年は就活、卒論、サークル役職などの対応に追われ、アッという間に半年が過ぎ去っていました。

 

諸々がひと段落ついた今(卒論君「おいこれからが本番だが?」)、久々に何も懸念せずに休暇を満喫してみたい。そしてせっかくなら新しい体験をしてみたい。

私の足は自然とある場所に向かっていました。――海産物の聖地、築地市場です。


https://digjapan.travel/blog/id=11161より

 

炎天下の照りつける日差しに耐え、目的のアーケード街に入ります。そこに広がっていたのは別世界でした。
一つ道路を挟んだ向かい側には都会の街並みが広がっているのに、ここはどこか地元に似ていて、懐かしさを覚えます。興味深いギャップに惹かれながら足は奥へ奥へと進んでいき、そしてある店の前で止まりました。

 

https://lineblog.me/fallindebu/archives/4708424.htmlより

扉を開けると大将の穏やかな、しかし貫禄のある声が迎えます。
カウンターに通され、注文を済ませて待つこと10分、いよいよ宝石のような海鮮丼とのご対面です。

 

ウニイクラホタテ丼

いやつっっっっっっっっよよ

写真ではうまく伝わらないかもしれないのですが、一つ一つの輝きが半端じゃない。艶が抑えきれない旨味を醸し出しており、食欲が増幅されていくのをヒシヒシと感じます。

 

さて食べm......うっっっっっっっっっま

ぷっくらと張ったホタテ、プァンと弾けて生命力の凝縮された旨味を伝えるイクラ、これでもかとろけるウニ、その破壊力たるや言語に絶します。

 

そんなこんなで帰ってきたわけですが、まだ夕方か。気温も落ち着いてきたし、もう一回ぐらい外出してみようかな。